『ウェビナー報告日誌 2021「G’day Mate」編 vol.5 ― 倫理的な問題について ―』

 

オーストラリア人のネイティブ講師、ジャスミン先生と一緒に、海外でも通用する”生きた英語力”の獲得を目指して英会話トレーニングを行う『G’day Mate』。

 

今回は、実際にロナルド先生が過去に経験した症例を講義の題材として、「倫理的に配慮が求められる問題」をテーマにフリーディスカッションを実施しました。

 

 

 

 

以下は、今回の講義で取り上げられた症例です。

 

 

倫理的問題:サリーとメアリー

 

 

サリーは52歳の女性で、母親に知らせないまま、母親の蘇生処置拒否(DNR)の依頼を記録に書き留めるよう依頼している。

 

彼女の母親である81歳のメアリーは、慢性うっ血性心不全を患っており、この5年間で症状は悪化している。

 

 

 

Q.どのような倫理的、法医学的な問題を考慮する必要がありますか?

 

 

 

 

 

ディスカッションのテーマとなった「倫理的問題」には杓子定規的な「正解」がないのと同時に、医療とは切っても切り離せない問題でもあります。

 

 

やはり研修生の先生方のいずれもが、重大な診断結果の告知や治療法の提示、患者やそのご家族への対応といった、とても繊細かつ慎重な判断と配慮が求められる問題に直面し、患者とそのご家族にとって「より良い正解」を求めて、四苦八苦された経験があるようでした。

 

今回の講義では、実際に先生方の中でも印象に残っている「倫理的な問題」を伴った体験談を取り上げ、どのような状況でどのような判断や対応を求められ、そしてどのように対処や選択をしたのかについて紹介していただき、議論の”種”としました。

 

 

また、今回のディスカッションでは、「英語で自分の言いたいことを表現する」という基本的な困難さに加え、「議論のテーマとしての根本的な難しさ」の問題もありましたが、分からない単語や表現に躓きながらも、きちんと議論を交わせている姿が印象的でした。

 

実際、今期の『G’day Mate』は今回で最終回となるということもあり、講義の最後には、ジャスミン先生から研修生の先生方に向けて感謝と激励の言葉が贈られることとなりましたが、そこでも、研修生全員のウェビナーへの参加姿勢の素晴らしさと一年間での英会話力の目覚ましい伸びについて、賞賛と共に指摘されていました。

 

 

 

なお今回、講義が終わった後には、ジャスミン先生の旦那さんとお子さんがゲストとして登場したり、皆で将来の展望について語りあったりと、ジャスミン先生との交流を楽しむ時間も。

 

一年をかけて培われてきた関係性と英語力のおかげで、非常にリラックスした和気藹々とした雰囲気の中、惜しまれつつウェビナーは終わりを迎えることとなりました。

 

 

 

 

 

 

 

The G’day Mate, an practical online lessons on English conversation with native Australian teacher, was successfully conducted the other day.

 

 

The theme of the last session was “ethical problem”. Definitely, any doctors often face ethically difficult cases more or less and they usually are required to make “correct” choices despite non-existence of  “absolutely correct” answer.

 

As a matter of fact, every registrars had experienced such difficulties. So, this time we shared those experiences with each other and had free-discussion based on it.

 

 

Actually, the “ethical problem” is very difficult topic for discussion. However, everyone successfully introduced their experience and express the conflicts they had been suffered with each other in English.

 

In fact, Ms. Millman also referred to the registrars’ impressive improvement of English conversation skills in her last message to the registrars.

 

 

 

At the very end, everyone mutually relaxed and enjoyed talking about their future prospects.

 

Fortunately enough, the last session in this period happily dropped a curtain in very congenial atmosphere.

 

 

 

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