ゲネプロとは

ゲネプロは、全国の離島・へき地にある病院と連携し、総合医として必要なスキルを習得できる1年間限定プログラムを提供している団体です。
総合医になるには、どんな患者さんでもまず対応できる幅広い知識・経験が何より必要となりますが、その研修先として適しているのが離島・へき地の病院です。そして、離島・へき地の経験豊富な医師の下で研修すること自体が、現地の医師不足の問題を解決する一助にもなります。
離島・へき地の医療を充実させつつ、短期間で経験値の高い総合医の育成を目指す。これがゲネプロの目標です。

離島へき地研修プログラム

国内外を問わず活躍できる総合医の育成を目指す1年間限定のプログラムです。
全国の離島・へき地にある提携病院で勤務しつつ、ゲネプロが提供する国内外の講師陣によるオンライン研修やワークショップを通して全国の仲間と共にスキルアップを目指します。プログラムでは経験豊富なスタッフが技術や知識、現地での生活のコツの伝授まであらゆる面でサポートします。
実際に国内外で活躍している卒業生(OB・OG)からサポートやアドバイスも受けられるほか、12ヶ月間の基礎研修を修了した暁には、国内外での実地研修を含む3ヶ月間の選択研修に進むことができます。

ゲネプロのビジョン

離島・へき地で総合医を育成すること

離島・へき地の医療を支援すること

どんな患者さんにもまず対応しなくてはならない離島・へき地の環境は、足腰のしっかりした医師になるにはとても適した場所です。

一方で、地方の医療現場は人手不足から疲弊してしまいがちです。離島・へき地に研修医を派遣することで、現地の医師が休養をしっかりとれたり、スキルアップの時間をとれれば、地方でも持続可能な医療の好循環を生み出せます。互いが必要とし合うこれまでにない研修システムを通して、日本の医療充実に貢献することがゲネプロの目標です。

ゲネプロのネーミング

ゲネプロは
「舞台芸術やクラシック音楽の本番の直前に行われる最後の全体リハーサル」を意味するドイツ語の『Generalprobe』(ゲネラルプローべ)を略した言葉です。

これまで医師として経験やキャリアを積んで来られた先生方にとって、

「目標とする医師への集大成となる1年に」
「自分に何が足りていないのか明確にできる1年に」
「飛躍のためしっかり準備できる1年に」

なって欲しいという思いを込めてネーミングしました。

さあ、そろそろあなたも"ゲネプロ”にのぞみませんか?

ゲネプロのロゴ

ゲネプロのロゴ・研修プログラムRGPJロゴ画像

カモメは「離島・へき地へ渡る医師」であり、「目標とする医師へ成長するための旅」そのものも表しています。灯台の光はプロジェクトを表し、旅をするカモメ(医師)の道標でありたいという願いを込めています。

(デザイン:村上えり香氏)

ゲネプロ代表挨拶

代表Dr.TakuyaYamaguchi写真

山口卓哉
Dr. Takuya Yamaguchi

斎藤学先生の退任に伴い、ゲネプロの Director of training を引き継ぎました。2003年卒の麻酔科専門医です。

私自身は研修病院の上五島病院を含め、離島経験は8年しかありませんが、2017年からゲネプロで働いています。我々のプログラムに応募してくださる先生方は、ご自身の目標を明確に持っている先生もいれば、進路を迷っている先生もいて、多様です。
目標が明確な先生については言うまでもありませんが、「専門医を取ったけど、自分の科のことしか出来ないままで良いのだろうか」「初期研修の2年では自分の進路が決まらなくて。もっと様々な経験を積んでから自分の進むべき道を決めたい」という理由で応募してきた先生方が、へき地・離島で1年を通して成長する姿に、私自身も刺激を受けています。

離島やへき地は、医師の総合力をトレーニングするのに適した環境だと感じていますが、同時に大変な面もあります。
私も当時を振り返ると、素晴らしい先生方に恵まれて充実した日々でしたが、最前線で頑張る先生方の大変さも目の当たりにしました。離島の医療を支えてきた先輩方は孤独やプレッシャーと闘いながら、自分で勉強し、地域のために貢献してきました。
これは長崎の離島だけでなく、他の地域にも当てはまるようです。

一方で、離島やへき地の医療に興味があっても、なかなか飛び込めずにいる先生方も一定数います。「甑島の瀬戸上健二郎先生(Dr.コトー)のように何でもできるスーパーマンでないと務まらないのではないか?」と。

我々のプログラムは、そのような先生方の不安や負担を少しでも減らせるように構築されています。このプログラムは、へき地・離島にチャレンジする先生方をサポートすることはもちろんですが、そういった先生方が増えることで、今この時点でも最前線で頑張るへき地・離島の先生方の負担を減らすことも目的としています。

おかげさまで、50名を超える卒業生の先生方を輩出しました。すべての先生方が離島やへき地に残っているわけではありませんが、研修中は自分のためにしっかりと勉強し、同時に地域にも貢献されました。先生方に敬意を表するとともに、指導してくださった研修病院の指導医やスタッフの皆さまに感謝申し上げます。

プログラムに興味をお持ちの先生方、詳しく話を聞いてみたい先生方、ご連絡をお待ちしております。

ゲネプロRGJPロゴ

ゲネプロの研修プログラム

Rural Generalist Program Japan : RGPJ

業生の声

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