『クリニカル・ビジット 2019 上五島編 ―Clinical Visit 2019 at Kamigoto―』

 

先日のクリニカルビジットでは、長崎県沖に浮かぶ五島列島に足を運び、基幹病院として地域の医療を支え続けている上五島病院を訪ねてまいりました。

 

 

ゲネプロの研修生として単身、上五島病院にて研修の日々を送られている京極千恵子先生。今回は、そんな京極先生の診療や研修の様子を窺い、色々と意見や情報の交換を図る機会を得られました。

 

 

 


有川医療センターでの見学中に一枚

 

 

 

今回のクリニカルビジットは二日間の日程で行われましたが、初日に開いた京極先生との夕食会には、上五島病院の神田院長と一宮副院長に加え、同病院の附属診療所である有川医療センターの友廣先生もご参加。

 

 

京極先生の普段の様子などの話を伺うことができたほか、上五島における地域医療の現状や研修プログラムにおける今後の課題についても意見を交わすことができ、とても楽しく有意義な時間を共有することができました。

 

 

 

リラックスした様子の京極先生と友廣先生

 

 

 

なお、二日目は、京極先生が有川医療センターで外来を担当される予定だったため、その様子を見学させていただくことに。

 

とても手慣れて落ち着いた様子で丁寧かつ手際よく診察を進める姿には、頼もしさが感じられました。

 

 

なお、友廣先生からは内視鏡の指導も受けており、現在では、京極先生が単独で内視鏡の施術を行うことができるまでに至っているとのことです。

 

 

 

友廣先生から内視鏡の指導を受ける京極先生

 

 

 

ちなみに、ゲネプロの研修プログラムに参加する以前は、気象庁所属の船で船医として活躍されていた京極先生。

 

ふと気になってゲネプロに応募した理由を尋ねてみたところ、「自分の時間が取れて、計画的に勉強できるから」という、何とも “らしい” 答えが返ってきました。

 

 

 

決して快適とは言えないであろう船の一室に、一ヶ月以上にわたって籠ることも珍しくはないような生活を送ってこられた京極先生ですが、先生が生活空間において重要視するのは、「勉強ができるかどうか」ということのようでした。

 

そんな京極先生だからか、離島での生活も特に苦に感じていない様子でしたが、改めて思い返してみれば、先生が最初に研修先として希望していたのは、「小さな離島」でした。

 

 

 

きっと、個人の時間というものを誰よりも大切にしている先生ならではの希望だったのだろうな、と新たに理解を深めることのできた二日間となりました。

 

 

 

 

 

 

We made a clinical visit to Kamigoto Hospital, which had been contributing to improvements of community healthcare in the Goto Islands for a long time. At the hospital, Dr. Chieko Kyogoku has been working as a RGPJ registrar from Spring this year.

 

Through this visit, we saw how she was working and how she participated in the training there. And, we caught up on each other’s lives and exchanged opinions about the challenges she had recently faced with.

 

 

According to her and one of her advising doctor, Dr. Kyogoku had received a training on examination using endoscope lately and now she is able to conduct the examination all by herself.

 

 

 

 

By the way, Dr. Kyogoku had been working as a ship’s doctor belonging to Japanese meteorological bureau and a question popped into our head when we listened to a story about her life at the time.

 

So, we asked her about the reason why she had decided to partake in our training program and she said; it is because I thought the program would allow me to set aside blocks of time for learning in a private time with a planned way.

 

 

The implication is that she places a high priority in her life on whether she is able to learn whenever she wants and it appeared that our program have passed a test to some extent.

 

 

 

Anyway, we thought we fortunately were able to deepen mutual understanding through this visit.

 

 

 

 

 

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