『ウェビナー報告日誌 2020「G’day Mate」編 vol.4 ― 患者のヘルスプロモーション ―』
多様な患者の訴えを理解し、医者同士でも的確な意思疎通が求められる海外の医療現場でも通用する英語力の養成を図る『G’day Mate』。
毎月、異なるテーマに基づいた実践的なロールプレイなどを通じて英語力の強化を図ってきた『G’day Mate』ですが、「ヘルスプロモーション(health promotion)」が今回のトピックに。
今回は、レッスンのトピックが「ヘルスプロモーション(健康増進)」ということもあり、「生活習慣に問題を抱えた患者」を題材とし、「医者と患者の診察」あるいは「医者同士での相談」といった状況設定でのロールプレイが行われました。
やはりどの先生方も生活習慣の改善指導に苦労された経験が少なからずあるようで、ロールプレイ中に登場する患者は非常にリアルな設定ばかりだったほか、各々の苦い経験からか「受診態度にちょっと難あり」な描写が多く見受けられたのも、傍から見ていてとても興味深かったです。
なお、以下は、今回のレッスン中に得られたジャスミン先生からのフィードバックの中から、特に先生方からの反響が大きかったものの一例です。
「die(死ぬ)」という言葉も事象も非常にセンシティブなトピックであるため、「die」に限らず、あまり直接的な表現を使うことは好ましくない。
よく使われる代替表現としては「pass away」などが一般的。
「Do you agree?(ご理解いただけましたか?)」という表現は、患者にとって威圧的・高圧的に聞こえてしまう恐れがあるため、「患者と心地よい関係性を築く」という目的の上では、あまり好ましいとは言えない。
「How do you think about it?(このことについて、どうお考えですか?)」という風に、相手の考えや理解を伺うような表現を用いるようにした方がよりベターだと言える。
また今回、ロールプレイ中の会話や、ロールプレイ後のフィードバックにおいて何度も登場することとなったのは、患者の生活習慣を改善させ健康の増進を図る上では、やはり「医者と患者との信頼関係をどう構築するかが大事」という意見。
病院に通わなくなってしまったら、その患者さんの身体は悪くなっていく一方になってしまうため、どの先生方も生活習慣の指導には苦心されているようで、ロールプレイを眺める先生方が無言で何度も共感を示す素振りを見せていたのが、とても印象的でした。
そして、レッスンを観覧する度に思いますが、やはりどの先生方も等しく、回を追うごとに明らかに会話の流暢さや語彙の豊富さが増しており、今回のような少し難しいトピックでも、あまり難なくロールプレイを行うことができるようになってきており、先生方の日頃からの継続的な努力の成果が窺えます。
レッスン最後のジャスミン先生による総括でも、先生方の英語力の進化が目覚ましいことは勿論、主にロールプレイ時に発揮される「想像力」もめきめきと磨かれていることが指摘されるなど、今回も研修生の先生方の確かな成長の感じられる回となりました。
The other day, we had again conduct the G’day Mate, the webinar that focuses on enhancement of English-speaking ability and accumulation of practical experiences in communication with others in English.
Actually, the main topic of the lesson was set as “health promotion”, so all the registrars were divided into a pair and heartily did a role-play about it.
Interestingly enough, it seemed that every registrars had had more or less bad experiences about giving instructions on health promotion or lifestyle improvement to their patients. We are not sure, but maybe because of that, the patients who appeared in their role-plays seemed bothersome and difficult.
So, when the registrars observed the other pair’s role-plays, they often and mutedly expressed empathy for the Dr.’s responses and reactions toward the patients in their role-plays.
Anyway, the registrars’ comprehensive English ability had been obviously improving month after month, all thanks to their continuous efforts even in the busy days. We really look forward to their further development until the end of the RGPJ program.