『ウェビナー報告日誌 2021「G’day Mate」編 vol.1 ― 診察の型|Consultation Model ―』

 

オーストラリア人のネイティブ講師と一緒に、海外の医療現場でも通用する英語力の獲得を目指す英会話レッスンのためのウェビナー『G’day Mate』。

 

 

前期までに引き続き、今期もジャスミン・ミルマン先生に講師を務めてくださる『G’day Mate』も、今期はまだ今回で二回目となります。

 

やはりまだ研修生の表情にも緊張の色が隠し切れてはいませんでしたが、気さくで朗らかなジャスミン先生の本領発揮とでも言うべきか、セッションが進むにつれて、どんどん研修生たちから笑顔を引き出し、「英語を話す」ということへの躊躇も見る見るうちに拭い去っておられた様子が印象的でした。

 

 

そんな今回の講義のテーマは、『診察の型(Consultation Model)』。

 

ロナルド先生による『GP Road Map』の中でも以前取り上げられたことのあるトピックを題材に、二人一組のペアに別れ、あらかじめ用意されていた架空の症例に基づいたロールプレイ形式での英会話トレーニングが実践されました。

 

 

診察の型(Consultation Model)

 

基本的な流れ

 

 

  Ice breaker: 患者さんと打ち解けるための世間話のような会話

    挨拶、体調、天候の話など

 

 

  How may I help you today?(今日はどうされましたか?)

    ┗ 患者さんに1分間ほど喋ってもらう

 

 

  「ICE」について尋ねる

 

    -「ご自分の症状について、何が起きているとお考えですか?」Ideas)

 

    「特に不安に思われていることはなんですか?」Concerns)

 

    -「今日は、どのようなことを望まれて受診されましたか?」Expectations)

 

 

  Any other issues?(ほかに何かありますか?)

 

  

備考: 

 

上記の中でも、特に「ICE」について尋ねることは、「patient-centered(患者中心)」のケアを行う上でとても大事。

 

 

 

今回の症例

 

症例①

 

 

  主訴:肩の痛み

 

  名前:サトウ ヒロコ

 

  年齢:53歳

 

 

   ・事務員

 

   ・6週間前から肩の痛みを感じている

 

   ・服を着る時や高く背伸びをすると痛みが酷くなる

 

   ・体重は適正範囲内。血圧は128/77。

 

   ・少なくとも5年間は、何の検査も受けていない。

 

 

 

症例②

 

 

  主訴:疲労感

 

  名前:メアリー

 

  年齢:31歳

 

 

   ・常勤の看護師

 

   ・既婚。子供はなし。

 

   ・以前までは症状なし。

 

   ・5週間前から慢性的な疲労感を覚えるようになり、今回の受診に至った。

 

 

 

 

患者役を任された側は、与えられた設定(症例)の中からイマジネーションを膨らませてその患者になり切ろうと頑張り、医者役を演じた側は、質問の応酬の中から症状や原因の特定に繋がる情報を引き出そうと努力し、それぞれが今できる最善を尽くそうとする研修生の先生方。

 

その最中では、やはり「英会話」と「ロールプレイング」という二つの不慣れなトレーニングに同時に挑戦しているせいもあってか、上手く自分の言いたいことが表現できずにつっかえてしまったり、日本語につい頼ってしまったり、上手く喋れないことに焦ってしまって余計に言葉に詰まってしまったりする場面も。

 

 

しかしながら、常に「上手にできていた部分」に目を向けて褒め、「上手くできなかった部分」については「上手くできるようになるためのアドバイス」を的確に伝えられるジャスミン先生のおかげで、「間違えたって、失敗したって大丈夫!」という、とても優しい雰囲気に研修生たちはとても勇気づけられているようでした。

 

回を追うごとに英語を話すことに自信をつけていき、楽しみさえ覚え始めていく研修生たちの姿は、数年前に『G’day Mate』が始まってからの “風物詩” ともなりつつある光景と言えますが、どうやら今年も無事にその光景を眺められることとなりそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

Last night, we hold the “G’day Mate”, an webinar for enhancing English conversation skills through practical trainings, such as role-playing in a clinical/hospital settings.

 

Fortunately enough, Ms. Jasmin Millman, who is born and raised in Australia, again stays in her post as a teacher. Ms. Millman have been in Okinawa and been undertaking research on beneficial effects of olive oil at graduate college of University of the Ryukyu.

 

 

Actually, for the 5th registrars, that was the 2nd time to have the session. So, almost all of them looked tense to a greater or lesser at the beginning, however they have gradually and obviously been gotten relief from their tension, all thanks to her friendly, cheerful personality.

 

As always, many of registrars usually feels embarrassed to communicate with others in imperfect English, so they are tend to be inactive in participating the session itself.

 

In fact, however, Ms. Millman always focuses on what the registrars made it nicely or challenged without fear of failure, and she compliments their progresses munificently. So, registrars are  always encouraged and have gradually been developing their confidence in speaking English session by session.

 

 

As far as we watched the session last night, we are able to be sure that the 5th registrars also would begin to improve their English skills and activeness from now on as senior registrars were in the past terms.

 

 

 

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