ここが違うぞ!オーストラリア

甲状腺機能低下症と拡張型心筋症という複雑な既往を持つ20代女性、アボリジニー。

エコーをしたら、妊娠16週であることがわかった。

しかし心拍は確認できなかった。どうするか?

 

テナントクリークのRural generalist は、アリススプリングスへの搬送を打診した。

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産婦人科医にコンサルトしたところ、OKの許可が出た。

しかし、メディカルチーム(内科医たち)はOKを出さなかった。

拡張型心筋症を恐れてである。静かなバトルがあった。

 

で、どうなったか?

アリススプリングスの仲の良い救急医に相談して、受け入れの許可をもらい、

あとはその救急医がなんとか調整してくれることになった。

 

これは日本もオーストラリアも変わらない。なんか親近感が持てる。

 

しかし、それだけでは終わらないのがオーストラリア。

このRural generalist, Damien Brownは、2-3年のうちに1年間産科の研修を受けて、

テナントクリークで出来るようにしたいと、冷静にかつ力強く熱く語ってくれた。

彼は、国境なき医師団にも参加して、フランス語をならっている。

若い医師達は彼を目標にここテナントクリークに来ている。

 

Damien Brown の本です。

ここテナントクリークや国境なき医師団に参加した時のエピソードなどが面白おかしく、時に真剣に書かれています。

『BAND-AID FOR A BROKEN LEG』
〜折れた足にバンドエイドを〜

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