『ウェビナー報告日誌 2021「G’day Mate」編 vol.2 ― 機会を生かした健康増進 ―』

 

海外で実際に医師として働くために必要な英語力を獲得すべく、オーストラリア人のネイティブ講師と一緒に実戦的な英会話のレッスンを行う『G’day Mate』。

 

今回のレッスンのテーマは、「機会を活用した健康増進」。先日のレッスンでも登場した「診察の型」を用いながら、「診察に訪れた患者さんに対して、健康増進のアドバイスをする」ことを目標に、研修生の先生方に思うまま自由にロールプレイングしていただきました。

 

 

 

 

今回のテーマ「機会を活用した健康増進」で言うところの「機会」とは、「疾病や不調が発覚すること」はもちろんのこと、「診察を受けに来たこと」自体のことを指しますが、分かりやすい病気や怪我の治療と違って、日々積み重ねられる「生活習慣」の改善を患者に実行させるのは、日本語であっても中々に難しいもの。

 

 

医師役を演じる先生方は今回、患者役の先生方が訴える症状から原因を突き止め、その裏側に潜む「生活習慣病」や「生活習慣の乱れ」を指摘しますが、さらに、そこから生活習慣の改善を患者に促すのが、今回の課題の一つ。

 

慣れない表現や意思疎通に四苦八苦しながらも、間違えることや伝わらないことなどを恐れることなく、積極的に言葉を尽くす姿がとても印象的でした。

 

 


 

 

診察の型(Consultation Model)

 

基本的な流れ

 

 

  Ice breaker: 患者さんと打ち解けるための世間話のような会話

    挨拶、体調、天候の話など

 

 

  How may I help you today?(今日はどうされましたか?)

    ┗ 患者さんに1分間ほど喋ってもらう

 

 

  「ICE」について尋ねる

 

    -「ご自分の症状について、何が起きているとお考えですか?」Ideas)

 

    「特に不安に思われていることはなんですか?」Concerns)

 

    -「今日は、どのようなことを望まれて受診されましたか?」Expectations)

 

 

  Any other issues?(ほかに何かありますか?)

 

  

備考: 

 

上記の中でも、特に「ICE」について尋ねることは、「patient-centered(患者中心)」のケアを行う上でとても大事。

 

 

 

 


 

 

また、レッスン後半では、先生方がこれまでに実際に経験した「生活習慣(病)の観点から見て、特に印象に残っている症例や大変だった患者さん」について英語で情報共有と議論が行われました。

 

実は今回、折悪しく多くの先生方が患者対応や病院業務とかち合ってしまったため、レッスンに参加できた研修生は三人のみ。

 

 

しかしながら、既に前半で英語を話すことへの抵抗も薄れ、“英会話エンジン” も十分に暖まっていた上、ジャスミン先生が上手に会話の流れをサポートしてくださったこともあり、三人ともに肩の力を抜いて、純粋に英語での会話を楽しんでいるように見受けられました。

 

運悪く参加できなかった先生方には残念ながら、運よく参加できた先生方にとっては、いつもよりちょっとお得で、いつもよりもっと充実した時間となったようでした。

 

 

 

 

 

 

 

The G’day Mate, one of our regular monthly webinars focusing enhancement of the communication skills in English in preparation for future opportunities that work as doctor in foreign countries, was successfully conducted again, the other day.

 

The theme of the lesson was “Opportunistic health promotion”. So, the registrars who played a role as doctors, as always, endeavored to ask the patient and find out the cause of their complaints, firstly.  Everything was fine until then, but new challenge confronted the registrars when they tried to encourage patients to improve their daily habits.

 

 

In the first place, it is usually so difficult for doctors to make their patients change their living habits even in their mother tongue. The registrars, however, struggled to tell patients the risks of their unhealthy lifestyle and lead them to quit neglect of health very proactively, without any fear of failure.

 

Eventually, all thanks to their positive and aggressive attitude toward the lesson, all the registrars eased the tension in their shoulders and they purely enjoyed the conversation itself in English each other in the last thirty minutes or so.

 

 

Actually, only three registrars were able to participate in the lesson. Although it was surely unfortunate that other five registrars were not able to attend at the lesson, it must have been fortunate for the three because they were able to gain much opportunities to talk in English and receive more detailed advices from Ms. Millman than usual.

 

 

 

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