『クリニカル・ビジット in 上五島 & 益田市』
先日、今年から新たな研修先として加わった上五島にある有川診療所(正式には「有川医療センター」)にて、この四月より研修を行っている研修生を訪問しました。
上五島は美しい自然に囲まれたとても綺麗な島で、島内には世界遺産に登録された歴史ある教会もあります。
診療所では、通常の業務(外来、検診、透析、出張診療)に加え、週に一度の研修日(上五島病院での内視鏡と麻酔)を設ける形で、研修プログラムを組んでいただいています。
外来における薬の使い分けから、健診におけるレントゲン写真や心電図の読影、外来透析の管理など、実に多くのことを学ぶことのできる診療所です。
なお、RGPJ(Rural Generalist Program Japan)第四期生(2020年4月~)について、見学受付を開始いたしました。
募集しているコースは、以下の通りです。
・内科コース 【2名】(※「総合診療専門医」資格の取得も可能です)
・整形外科コース 【1名】
ご興味のある方は、info@genepro.org までお気軽にお問合せください。
また今回、島根県益田市の医療を支える益田地域医療センター医師会病院も訪問しました。
益田市は、「典型的なへき地」として社会科の教科書に掲載されたこともありますが、自然も豊かでとても美しい環境に囲まれたところです。日本一の清流に選ばれたこともある高津川の鮎もちょうど旬を迎えており、これからの季節がますます楽しみに待たれます。
なお、同院は、院内での研修のみならず、医師会に所属する開業医の先生方からも直接の指導を受けることができる「親父の背中プログラム」の中核を担う存在です。
先日、兄貴分の上垣内医師が研修を修了し、ネパールでの選択研修へと旅立ったため、同プログラムに参加する研修生は松原医師のみとなりましたが、以前までと変わりなく元気に研修に勤しまれていました。
担当する入院患者の数も増えたようですが、医師会病院で毎朝行われているカンファレンスにおいて、指導医から適切な助言を受けており、研修生に対する手厚いサポート体制の様子が窺えました。
松原医師は、昨年一年間の研修を通じて上部消化管内視鏡検査について学んだことで、その技量は独り立ちできるまでに至ったほか、気管切開などの小外科手技についても、多数の症例を経験しています。
また、開業医の下での研修にも、これまでの「耳鼻科」、「皮膚科」および「整形外科」に加え、新たに糖尿病を専門とする「内科」が加わり、開業医ならではの糖尿病管理について学びを深めていました。
そして今回のクリニカル・ビジットの締め括りとして、「今後の研修においてどういったことを学ぶと、より自分の理想に近づくことができるか」という議題についてチーフメンターとの面談を行い、研修における今後の方向性を互いに確認し合いました。
なお、「親父の背中プログラム」をはじめ、ゲネプロの提供する研修プログラムにご興味のある方は、ぜひ一度、こちらから詳細をご覧になってみてください。