『ウェビナー報告日誌 2024 vol.11 ― 「Queensland Rural Generalist Pathway Update」 ―』
多種多様な講義やトレーニングを通じて多面的な「総合診療医」の実力を身に着けるための、『Rural Generalist Program Japan(RGPJ)』の研修ウェビナー。
今回は、離島へき地医療における “本場” とも言えるオーストラリアにおいて、その実践と普及、教育や支援の主翼を担う「QRGP(Queensland Rural Generalist Pathway)」を率いる、Dr Dilip DhupeliaとDr John Douyereを講師にお招きしました。
また今回、長年にわたり離島医療の最前線に身を置かれている八坂 貴宏先生も、特別ゲストとして参加されることとなりました。
そんな講義においては、広大な離島へき地を有するオーストラリアを支え続ける医療の在り方、とりわけ「教育の仕組み」や「総合診療医としてのキャリアパス」が主な焦点に。
長年にわたり教育や後進の育成に注力されていたDilip先生やJohn先生から、最新のデータや資料を参考にしながら、豊富な実体験を交えた指導や助言がなされることとなりました。
日本で芽吹き、着実に根付きつつある「離島へき地医療」や「総合診療」。その中でどのように「リーダーシップ」を発揮すればいいのか、あるいは「へき地医療専門家」という概念をどうやって日本に広めていけばいいのか。
今まさにその最前線で闘おうとしている研修生たちを「empowerment(力・自信を与える)してあげたい」というDilip先生の想いが、今回の特別講義が実現された裏側にはあったそうです。
なお、講義にはDilip先生とも面識のある『RGPJ』卒業生たちが何人も顔を見せられ、和気あいあいとした講義の進行ともあいまってちょっとした同窓会のような、とても素敵な時間となりました。