『エレクティブ研修の調査報告会 in クイーンズランド州』

2020/03/08

 

 

先月の中頃、オーストラリアはクイーンズランド州にまで赴き、同州政府のへき地医療部門である「QCP(Queensland Country Practice)」の会議室にて、これまでのクイーンズランド州におけるエレクティブ研修の成果に関する調査と、その結果について報告してまいりました。

 

 

 

当日は、QCPにおける絶対的なリーダーであり、ゲネプロおよび「Rural Generalist Program Japan(RGPJ)」を真摯にサポートしてくださっているDilip Dhupelia先生や、いつもエレクティブ研修の実現に骨を折ってくださっているQCPのスタッフの方々をはじめ、クイーンズランド州のへき地医療プログラム「Queensland Rural Generalist Pathway」のディレクターを務めるJohn Douyere先生も、会議に参加してくださいました。

 

 

また、現場には、クイーンズランド州のウォリック病院に在籍中の芳賀洋文先生も応援に駆けつけてくれたほか、ゲネプロの各研修病院の院長や看護部長、さらに同州のへき地医療の統括ディレクターを務めるHwee Sin先生にも、ビデオ通話で報告会にご参加いただきました。

 

 

 

 

本当にありがたいことに今回、クイーンズランド州のへき地医療における主要なメンバーが一堂に会することとなりましたが、集まってくださった皆さんの言葉や姿勢から「日本のへき地医療を支援しよう」という温かい想いと関心の高さが窺えたことが、何よりの収穫だったと言えるかもしれません。

 

 

報告会ではおよそ一時間、これまでに実施されたエレクティブ研修の成果と改善点について議論が交わされましたが、議論における最大の焦点は、「実際にクイーンズランド州でのエレクティブ研修を続ける価値はあるのか」という、シビアな話題に当てられました。

 

 

やはりクイーンズランド州側としても、このことにかなりの時間と労力を費やしているため、研修の価値をしっかりと見極めた上で、次年度への継続とするか否かの判断を下すことになるとのことです。

 

 

 

 

ですが、実際に同州での研修を受けた先生方への調査結果と、それに基づく議論の内容は前向きなものとなったため、第4期生以降にもエレクティブ研修を継続して提供できるものと強く期待しております。

 

 

 

なお、今回の報告会においては、研修生を受け入れる側の改善点に関する議論も行われることとなり、今後はQCPとゲネプロだけではなく、研修病院の担当者も交えた新たな受け入れ体勢の構築についても試行錯誤していくとの、ありがたくも心強いお言葉も頂きました。

 

 

 

報告会の最後では、第1期生として「RGPJ」に参加された青木信也先生と石川大平先生にも映像でご登場願う一幕も。

 

青木先生は、エレクティブ研修の受け入れ先が制作したドキュメンタリー動画で、石川先生に先生からQCPの方々に向けたメッセージ動画での登場となりましたが、会場の誰もが食い入るように映像を見られていた様子が、とても印象的でした。

 

 

青木先生が主役のドキュメンタリー動画

 

 

 

最後に改めまして、今回の報告会の実現にご尽力くださったすべての方々に、心から厚く御礼申し上げます。

 

 

今後も、ゲネプロと「RGPJ」が五年十年と続いていけるよう精進を重ねていく所存ですが、まずは、開始が目前に迫る第4期生たちの研修生活を全力でサポートすることから始めていきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

 

Fortunately enough, we were able to have an opportunity to meet the key members of rural medicine in Queensland at the headquarters of QCP(Queensland Country Practice) the other day!

 

 

And, we reported to them on the result from the survey of our RGPJ registrars who had actually participated in an on-the-job training in Queensland as a part of their elective training program.

 

 

 

 

Actually, we have been able to provide the opportunity of the on-the-job training in Queensland with our registrars, all thanks to the kind cooperation with QCP. So, we made a report about the fruits of our years of collaboration and took place discussion about the future development of our project, this time.

 

 

 

Thankfully, everyone at the venue responded positively to our report and we finally were able to hold a very constructive discussion.

 

 

 

 

Last but certainly not least, we would really like to express our sincere appreciation for anyone who took time out of their hectic schedule to attend at the meeting and everyone who had cooperated in creating our report!

 

We are surely going to keep on making efforts for allowing our Rural Generalist Program and the concept of Rural Generalists take root in Japan.

 

 

 

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