「親父の背中」プログラム 募集 @益田地域医療センター医師会病院

2017/07/02

元気でいるか 街には慣れたか 友達できたか

寂しかないか お金はあるか 今度いつ帰る

お前も都会の雪景色の中で

丁度あの案山子の様に

寂しい思いしてはいないか 体をこわしてはいないか

(さだまさし『案山子』 より一部抜粋)

 

 

島根県益田市。海と山、そして川までもが豊かなこの地にて、来春より新たに「総合診療医を育成するプログラム」が始まります。

主な指導陣に医師会の先生方を迎え、週に何回かは、開業医の先生方の外来にも学ぶ形を計画しており、プログラムの軸足は益田医師会病院に置く予定です。

 

医師会病院では、総合内科病棟における入院管理に加え、内視鏡のスペシャリストでもある院長から直接の手ほどきを受けることができます。

さらに、地域のニーズに合わせた人間ドックや、嚥下訓練を含めたリハビリ、医師会の先生方と連携した在宅医療についても、研修プログラムとして提供する予定。

また、開業医の先生方からは、慢性期のフォローアップや漢方薬の使い方、整形外科や耳鼻科、皮膚科に小児科から泌尿器科、さらにはへき地診療所の代診まで、「自分の強化したい分野」に関する科目を選択して学べます。

このプログラム誕生の背景には、深刻な “医師不足” の問題がありました。

「このままでは、いけない。若手医師に来てもらえるような地域にするには、どうしたら良いだろうか?」

医師会の先生方が苦心の末に辿り着き、そして新たに生み出された “答え” こそが、この「親父の背中」プログラムです。

 

 

「耳鼻科のファイバーまで、いや鼓膜切開まで教えましょう」

そう意気込むのは、教育熱心な医師会長。

 

粉瘤の患者さんが来たらわざわざ呼び出してくれる優しい人柄の前医師会長に、難しいマネージメントにどう向き合うかについて、いつも歯切れ良く教えてくれる面倒見の良い副会長。

地域を支える数少ない皮膚科医でありながら内科医としても活躍する先生に、プライマリ・ケアの整形領域を熟知しておられるダンディーな整形外科の先生や、頻尿や膀胱炎、慢性腎炎のコントロールについて精通しているスキー好きの泌尿器科の先生。

 

 

さらには、学校とタッグを組み小児の思春期外来をされているサイクリング愛好家の先生から、1,200名の集落を一手に担うへき地診療所を守る鮎釣り名人の先生に至るまで、実に経験豊かな頼もしい方々が、プログラムの研修生を力強くサポートしてくれます。

 

 

今回、2泊3日の旅程で、プログラムの詳細を詰めるために益田医師会病院を訪ねましたが、地元を真摯に慈しみ、医師会を愛する先生方の姿は、まさに “息子や娘の帰りを待ちわびる親父” そのもの。

「自分だったら、どんな研修を受けたいか?研修生の希望に沿うには、どうしたら良いか?」

そんなことについて、先生方と延々と議論を重ねたあの時間は、我々ゲネプロメンバーにとって、決して忘れることのできないものとなりました。

 

 

益田市医師会が提供する「親父の背中」プログラムは、2年間のプログラムとして、2018年4月からスタートします。

島根や山陰地方が地元の方や、別の地域出身だけども田舎や地方が好きな方、あるいは将来的に開業医となることを目指す方など、少しでもこのプログラムに心を惹かれる方がいらしたら、是非一度、島根県益田市医師会のホスピタリティに触れてみてください。

知識も技術も、そして人生も。きっと “親父” たちの背中は、多くのことを物語ってくれるはずです。

 

興味のある方は、是非ご連絡ください。この生まれたばかりのプログラムを、一緒に育て上げて行きましょう!

 

【場所】益田地域医療センター医師会病院(島根県益田市)

【期間】2018年4月より2年間

【連絡方法】

宛先:info@genepro.org

―記載事項―

1.氏名

2.所属先・診療科

3.医師経験年数

4.備考(簡単な自己紹介など)

 

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