『RGPJワークショップ夏~脳外科&循環器科編~』

今年、記念すべき第百回目を迎える夏の甲子園よりも早く、ゲネプロでは、二日間の暑い夏が終わりました。

 

今回のワークショップは、「RGPJ(Rural Generalist Program Japan)」でチーフメンターを務める山口卓也先生を中心に据える布陣に。

 

そして、昨年いただいたフィードバックを参考に改善を重ねたほか、研修生から事前に寄せられた希望を基に、じっくりと議論を交わす時間を設けたり、離島やへき地を考える上では避けて通れない血管病変と搬送についても学びました。

 

 

 

また今回、特に要望の多かった「t-PA」についても、阿部純也先生が、非常に現実に沿ったレクチャーをしてくださいましたが、阿部先生は、先月発売された『Procedural GPの手技力』でも、脳外科編を明瞭かつ分かりやすく書き上げてくださっており、今回の件だけでなく色々とご協力いただいています。

 

レクチャーが終わった後に質問が絶えなかったのも、日々それだけ研修生の皆さんが脳卒中診療と対峙し、様々な考えを巡らせている証拠だと思います。

 

 

 

さらに、上五島病院の八坂貴宏院長からも、離島医療と高次医療機関との連携における鉄則を教えていただきました。

 

 

そして、一日目後半のプログラムでは、もはやゲネプロのワークショップを語る上では欠かせない西原崇創先生にご登壇いただき、循環器について学びを深めました。

 

西原先生には、オンラインレクチャー講師という形で日頃からゲネプロ研修生を強力にサポートしていただいています。大学病院で循環器専門医として勤務する傍ら、ご自身も月に一度は離島で循環器診療を支援しておられるという、まさに超スペシャリストです。

 

 

 

なお、今回のワークショップでは、オンライン上で開催していただいている症例相談室「Dr.しゅうぞうの小部屋」を、150分豪華拡大版としてお送りいただきました。

 

 

外来診療で遭遇する些細な疑問について、経験と論文を絶妙に織り交ぜながら回答するにとどまらず、巧みに研修生をいじりながらの西原節は安定感抜群で、お見事の一言。

 

不整脈の急性期診療のみならず、我々の苦手とする慢性期のマネージメントにも焦点を当てたアドバイスもいただき、非常に為になる時間となりました。

 

 

 

阿部先生と八坂院長、そして西原先生には、この場を借りて、改めて御礼申し上げます。ありがとうございました。

 

以下に、脳外科編と循環器科編のプログラムの一部をご紹介したいと思います。

 

 

 

脳外科編

テーマ:「Rural GPにt-PAは必要か?」

 

・そもそもt-PAって何?

・なぜt-PAは画期的な治療であったのか?

・t-PA登場前はどうだったのか?

 

【診察・評価】

 

・t-PAの対象症例

・脳卒中の神経診察

・脳卒中の2つの評価

・意識障害が強くて診察できない場合

・脳卒中と眼球偏位

・脳卒中と間違いやすい疾患の理解(ベル麻痺と下垂足)

 

画像のみかた】

 

・CT&MRI+MRA読影

―Hyperdense MCA sign

―ペナンブラとMRA所見

―MRIでのミスマッチ

 

【家族説明】

 

・再開通、障害、出血合併症の頻度を知る

・家族不在の場合

 

【投与の判断】

 

・t-PAの投与方法(時間、量)

 

・t-PAの投与中にする神経症状の評価

 

・発症時刻不明の場合だがMRI(DWI/Flair)ミスマッチがある場合

 

【投与後の対応】

 

・再開通した後の対応

・再開通しない場合の対応

・血栓回収術(Thrombectomy)

・DSR(Drip Ship and Retreive) 点滴→転送→血栓摘出

 

 

 

 

循環器科編

【Case1】

 

患者)63歳男性

主訴)動悸

既往歴)高血圧症(ACEI内服中)

現病歴)以前より突然自覚する短い動悸発作を認めていた。最近になり、同様の症状が頻回になっていた。顔を洗ったり、冷たい水を飲むと動悸がとまるため様子を見ていたが、今日夜会食中に動悸を自覚、飲水等で改善しないため、救急外来を受診した。

 

 

議論1 診断は?

議論2 薬使ったら血圧下がったてさ

議論3 慢性期のマネージメントは?

 

治療選択

患者ニーズを考慮した選択

何に注意して、薬剤を選択?

 

 

【Case2】

患者)75歳男性

主訴)息切れ

既往歴)高血圧・糖尿病

現病歴)5年前より突然自覚する短い動悸発作を認めていた。最近はあまり自覚することはなかった。昨年受けた健診でたまたま心電図異常を指摘され、病院を受診した。

 

議論1 抗凝固療法を行うときに考慮すべきことは?

議論2 この方を今後どのようにマネージメントしますか?薬物療法?アブレーション?

議論3 ところで生活指導って必要なの?

 

 

 

 

 

We held the 2nd Summer RGPJ workshop, the other day. As always, thankfully many people gave all-out cooperation to us and a lot of doctors participated in the workshop.

 

I would love to take this opportunity to express my sincere gratitude toward everyone who engaged in the event! Thank you so much!!

 

 

By the way, the workshop was held over two-days. In the first day, we studied about cerebral surgery and cardiovascular department firstly.

 

With no doubt, both of them should be inevitable in the day-to-day activities when every doctors work in the rural areas or remote islands. So, we invited two specialists of each subjects and they perfectly shared what we wanted to know with us.

 

To be continued…

 

 

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