『ウェビナー報告日誌 2025 vol.2 ― 「離島における診療範囲」 ―』
2025/05/30
知識や手技にとどまらず、離島やへき地での医療に欠かすことのできない「大事なもの」について、実践的かつ多角的に学びを深めるための、『Rural Generalist Program Japan(RGPJ)』の研修ウェビナー。
今回は、RGPJの卒業生であり、現在は下甑島の手打診療所にて所長を務められている室原 誉伶先生を講師にお招きし、「離島医療」をテーマに講義をしていただきました。
島民の方々からの協力を得ながら古民家を手ずから改修を重ね、「地元住民のための交流施設」兼「島外からの人々のための宿泊施設」としてオープンさせたり、「御用聞き」と称してほとんど無償での家庭支援サービスを始めたりと、室原先生の活躍は、従来的な「医療」の枠のみにとどまりません。
自身の “原動力” について「その人が楽しく生きられるためのサポートをしたい」とほがらかに笑う室原先生ですが、今回語られたのは「離島で医療をするということ」や「離島で生きるということ」の現実について。
「医師」としてだけではなく「一人の島民」として地域に深く根差してきたからこそのお話には、研修生方も実際に離島やへき地で奮闘中なだけに、より深く感じ入るところのあるようでした。