ロイヤル・フライング・ドクター・サービス(RFDS)
ついに来ました ロイヤル・フライング・ドクター・サービス(RFDS)
~from dream to history~
やはりオーストラリアといえばこれでしょう。
無条件に「かっこい~!」と叫んでしまう。
空飛ぶICU、フライングドクター。
しかし、ドクターの搭乗率は10%程度で、
ほとんどがフライング・ナースとパイロットで対応しているとのこと。
ナースはかなりのスキルを身に付けており、
救急・集中治療・産科をすべて経験していないと資格が得られない。
オーストラリア全土に21基地、63機の固定翼を保有している。
もちろん24時間365日運用されており、スタッフもシフトを組んで対応している。
アリススプリングスだけでも固定翼(PC12)が6機あった。
オーストラリア国内は、ヘリでの移動は到底厳しく、ほとんどが固定翼である。
固定翼の最大の難点は着陸場所に難渋することだが、
Senior base pilotのGeoff曰く、1000mあれば十分に着陸できるとのこと。
いまでは当たり前のRFDSだが、1928年にJohn Flynnが
当時の首相に一通の手紙を書いたことからはじまる。
アリススプリングスの市内、病院のすぐ裏に博物館があるが、
そこではJohn Flynnが首相に宛てた手紙を読み上げる映像を観ることができる。
胸熱くなるストーリーであり、後に英国女王が視察にみえ、“Royal”の称号が与えられた。
John Flynnと当時の機体は20ドル紙幣にも描かれており、オーストラリア国民が誇りとするRDFSである。
緊急以外にも、医師や看護師の定期搬送や、超へき地支援への
移動手段としても使用されているが、単純な患者搬送だけでも1日平均148件、年間5万件を超える。
この日だけでも午前中に2件、午後に2件、そして見学中に2件と、休む暇はない。
しかし6機(うち緊急用が4機、巡回用が2機)あるので、なんら問題はない。
ちょうど搬送要請があり、アリススプリングス病院のERで働く医師が
搭乗しに駆けつけてきたところで少し話ができた。
普段はERで仕事をしながら、緊急時は“Retrieval Doctor”として出動するそうである。
これは日本のフライトドクターと一緒だが、
アリススプリングスの人口2.5万という小さな町に、
この種のフライトドクターが12名も登録されているというのは驚きである。
見学翌日に、ジェフにプレゼントを持って行った。
勝手に入れる優越感と一緒に。
しかしジェフは飛行中であった。
これまたかっこいいな~。
ニセコでスキーをするのが大好きだそうで、日本に来た時は
是非全国公演ツアーをしようと握手をして別れた。