卒業生 蛯子 隼 先生
夢のオーストラリア移住に向けステップアップ。目標としていたオーストラリアのコネクションもできた。
蛯子 隼
Jun Ebiko
ゲネプロ5・6期生
卒業年度 | 2012年 |
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研修参加時 | PGY10 |
専門分野 | 整形外科 |
研修病院 | 千葉・匝瑳市民病院 |
卒業後 | 2年間の研修後も継続して匝瑳市民病院でキャリアチェンジとオーストラリアへの移住と家庭の両立を実現すべく日々研鑽を積んでいる。 |
きっかけは「海外に移住したい」
ゲネプロのプログラムに応募して下さった経緯を教えてください
はい。当時は沖縄県のわりと大きな病院で整形外科医として働いていました。オーストラリアへの移住を目指していたものの、私の英語力は流暢とは言えないレベル…。どのようにして就職先を探すかを模索していました。
「オーストラリア、医師」と検索をしたところ、ゲネプロのホームページに行き着き、またオーストラリアに行くためには整形外科から内科に転科しなければいけないことが同じ時期にわかったため、内科の勉強をしつつオーストラリアとコネクションができそうなゲネプロのプログラムに応募させて頂くことにしました。
紙カルテもポジティブに
規模の比較的小さな病院に移って慣れるのは大変でしたか?
研修先の千葉県の匝瑳市民病院では紙カルテ。慣れるのは苦労しました。電子カルテではパソコンの前から離れずに指示を出して患者さんの状態確認ができますが、紙カルテではそうはいかないので効率が悪いと感じることも最初ありました。
紙カルテに慣れてからは、今後発展途上国で紙カルテになっても大丈夫とポジティブに考えられるようになりました。
匝瑳市は、初心者向けの田舎ですので家族連れでも安心です。東京に1時間半でアクセスでき、日帰りでリフレッシュもできるのでご家族にもストレスが少ないと思います。
他の病院とは比べ物にならないほど楽に子育て
子育て(育児・出産)をしながらの研修は大変ではなかったですか?
匝瑳市は、自然が豊かで公園もたくさんあり、四季もあったため子育てにはちょうどよかったです。
成田空港に近く海外に気軽にアクセスできたため夫も匝瑳市を気に入っていました。休日は、子供たちと公園や、動物園などに出かけました。お気に入りのスポットがいくつもできました。
子育てに関して匝瑳市民病院は寛容で、他の先生や看護師さんも理解して協力してくれるのでとても子育てしやすかったです。産休・育休を快く取らせて頂いたこと以外にも、育児時間というシステム(1日2時間まで仕事の時間を免除してもらい、家庭の時間に使うことができる)を使用させて頂きました。通勤を1時間遅らせて頂いたことで、子供たちの朝の支度や夜ご飯の支度がスムーズにでき、他の病院の勤務とは比べ物にならないほど楽に子育てに参加することができました。
現在は、オーストラリア移住の準備期間
オーストラリアへの永住計画はどのようになっていますか?
現在は、オーストラリア移住に必要な試験勉強をする準備期間です。これから1年は試験に集中し、試験に合格してからオーストラリアに行くことを目標としています。
また、末っ子の双子がある程度言う事を聞くようになる3歳まで日本の保育園に協力してもらいながら育てること、さらに3・5歳の子供をインターナショナルスクールに入学させ、英語力を家族で鍛える準備期間にしようと思っています。
得体が知れない? いえいえ、自信をもっておすすめ!
プログラムに応募しようかどうか迷っている先生に、メッセージをいただけますか?
ゲネプロは、最初は情報が少なかったためどんな組織なのか得体が知れませんでしたが、精神的サポートを含めバックアップがとても整っていて、悩んでいることがあっても安心して相談できる環境でした。
匝瑳市民病院ととても相性がよく、この病院で勤務する機会を与えて下さったゲネプロにはとても感謝しています。
ゲネプロに参加させて頂き、自分がロールモデルにしたい先生にもたくさん会うことができ、目標としていたオーストラリアのコネクションもできました。ゲネプロによって繋いで頂いた縁を今後も大切にしていきたいと思っています。
最後になりましたが、研修の途中で双子の出産・管理入院などおそらくゲネプロ始まって以来初めてのイレギュラーなことに丁寧に対応して頂き、本当にありがとうございました。お陰様で最後まで楽しく働くことができ、少しでも病院に恩返しができていればと思います。
もし今後ゲネプロの参加を迷っている先生がいれば、自信をもっておすすめしたいと思います。
オーストラリア移住という目標に向け出産・子育てしながらの研修生活について、蛯子先生のインタビュー全編もぜひ参考にご覧ください。