『離島の在宅医療』

青い空と青い海。島の人たちはみんな穏やか。そんな中での在宅医療なんてステキ…。

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確かにその通りである。海を見ながらお茶を飲み、お年寄りの昔話に耳を傾ける。

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しかし、本当の意味では、「離島在宅医療」はハンパなく大変である。

距離は診療範囲内といわれる16kmを越え、看護師も少ない。

ハブは出るし、「闘牛の島」の人たちは、かなり情熱的である。

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家には表札もなく、もちろんカーナビやスマホも役に立たない。

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昨日は、ベテランナースも家を見つけきらず、郵便配達の方に教えてもらった。

医療の進歩とともに、家で亡くなる人は少なくなった。

病院がしっかりすればするほど、病院に頼るようになった。

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地域医療には予防医学の視点や、地域包括ケアが大事だ、と簡単には言うけれど…。

「物事にぶち当たったら、川を上り、海を渡りなさい」

過去の歴史を振り返り(山を上り)、他の地域や国をみて(海を渡り)、そして自分達の地域で考え続ける他にないだろう。

この島では、首にかかった聴診器は「医者の証」にもならない。

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